発想法を変えることが成功の秘訣!
透析マネジメント / 櫻堂渉のコラム / No.7 発想法を変えることが成功の秘訣!

【2007年4月 No.7】
2006年の診療報酬改定から1年。診療報酬改定のたびに青くなっている経営者も多いだろう。
そして、政策がかわるたびに短期的な反応を繰り返す。それこそ経営方針の矛盾だ。短期的な反応を繰り返してはいけないのだ。
あなたの経営のスタイル、透析室の運営システム、患者への対応、マネジメントの仕方、職員の教育、マーケティング、これらは1年前と変わっただろうか?
5年前と変わっただろうか?
もし変化していないとしたら、これまであなたが懸命にやってきたことの多くは、過去の繰り返しに過ぎない。しかし、残念ながらこれまでのやり方は通用しない。 何故なら、政策の変化により経営環境が変わったからだ。
もしも、環境が変わらなければ、同じ方法、同じ考え方でやるのが最善の方法である。しかし、環境が変わればこれまでの正解は正解ではなくなる。違う答えを導き出さなければならない。いつも同じ答えを導き出してきた医療機関の経営者や幹部には、おいそれと違う答えを導くことは出来ない。
それでは、どうすればよいのだろうか? 過去に組織が成功すればするほど、経営者は成功すればするほど、その成功体験が染み付いて変化を起こすことが出来なくなる。 そう、単なるワンパターンに陥る。そしてそれがあたかも最善の方法のように繰り返すことになる。 しかし、結果は明らかだ。環境が変化しているとき、これまでのやり方を頑なに通せば、次第に財務指標に現れてくる。
・ 患者数が増えない、
・ 利益が低下する、
・ 患者のクレームが増える、
・ 患者数が減る、シェアが減少する。
何故そうなるのだろうか?当然だ!環境が変化しているのに、あなたは頑なにこれまでのやり方をとおそうとしているのだから。
しかし、経営が悪化してからでは遅い。これまでのやり方、発想法を変えることが成功の秘訣である。あなたの考え方や世界観をパラダイムという。あなたが持っている経営者として物の考え方、価値観、行動力が今を形づくっているのである。つまりそれは、あなたのパラダイムに他ならない。それでは、逆から考えてみよう。あなたがもし今の結果を変えたいと思うならば、あなたがもっているパラダイムを変えなければならないということだ。
これまで規制業種は例外なくいつも国のほうを見てきた。そして消費者を無視してきた。その結果、規制環境の勝者は規制が崩壊したときに敗者に転落していった。規制が緩和されたとき、消費者の利益に集中した企業が市場を制覇しはじめる。
つまり、私が常に言っているのはこの例のように、医療消費者を無視してはならないということだ。ところが、ここが肝心なポイントだ。世の中、サービス流行で、しかも間違ったサービス観が横行している。ただ「患者様」と呼び方を変えただけでサービスと思っているとしたら大変な誤解だ。これからの経営は医療消費者に対する本質的な対応を戦略の核にしなければならないのだ。