透析医療機関経営者に役立つコラム

組織は変わり続けるもの!

透析マネジメント / 櫻堂渉のコラム / No.13 組織は変わり続けるもの!

櫻堂渉のコラム

櫻堂渉のコラム

【2007年11月 No.13】

■組織は変わり続けるもの!

「組織改革」について述べるにあたってはじめに確認しておきたいことは、そもそも「組織とは変革し続けるもの」であるということだ。
一連の医療制度改革を例にあげるまでもなく、医療を取り巻く環境は常に変化し続けている。そのような状況で組織改革に取り組まなければ、組織が硬直化して環境の変化に対応できなくなり、いつか深刻な経営危機に直面する可能性を否定できない。したがって、組織は変わり続けるもの、改革に取り組んでこそ安定的な組織運営が可能になる。

組織改革は、「医療の質」の向上と「利益」の確保のため

医療機関における組織改革の必要性を挙げるとすれば、「医療の質」の向上のためと「利益」の確保のための2つである。
組織のコンディションが悪くなるにつれ、システムの不具合、モチベーションの低下などが積み重なって、スタッフのパフォーマンスが低下する。例えばヒアリハットの低下、良い職員の退職、超過勤務の増加といった兆候が現れ、次第に医療の質や患者サービスが低下していく。

また、組織のコンディション悪化は、最終的に「利益」に影響を及ぼす。医療の質や患者サービスが低下すれば当然患者は離れていく。
また、スタッフのモチベーションが低下すると、「作業をより効率的にしよう」、「直面した困難を乗り越えよう」といった、状況を積極的に改善させていこうとする姿勢を欠くことになる。無駄な仕組みや解決すべき問題を残したままでは、利益が大きく圧迫されるのは当然であろう。

組織改革は、ハードとソフトの両面を行う!

「組織改革」とは、組織図の変更や配置換えなど、ハード部分の手直しだけを指すのではない。大前研一氏は、本質に切り込まない改革を「沈没寸前のタイタニック号の船上でデッキチェアを並び替えるようなもの」と評した。
また、ピーター・センゲ氏は「組織にはハードとソフトがあり、両者一体となって変わっていく必要がある」と述べている。

ハードの改革に終始し、結果としてソフトの改革を拒んでしまうのは、難しい問題に手をつけるのは避けたいという経営者の心理が一因になっている。真の組織改革では、人と人との関係性や、組織の価値観といったソフトの部分まで切り込んだ改革を進めることが重要であり、その上で組織としてのパフォーマンス向上を図らなければならないのである。

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