拙著「透析は人生の足かせじゃない」が、丸善で実用書・健康部門で3週連続売上 第一位になりました。
透析マネジメント / 櫻堂渉のコラム / No.1 本を出しました

【2006年4月 No.1】
今年の2月にひっそりと本を出しました。大手出版社からではなく、雲母書房(きらら書房)という出版社からですので、もちろんマーケティングや宣伝にパワーをかけているわけではありません。(雲母書房さんすみません)ですから、これほどまでに多くの人から賛同を得るとは思っていませんでした。「何のことか?」そう思っているのですね。実は拙著「透析は人生の足かせじゃない」が、丸善で実用書・健康部門で3週連続売上 第一位になりました。NO.1!ですよ。透析関連の本がこれまで一位になったことがあったでしょうか?これまで透析関連の本が一位になったことなどありませんでした。これは、透析業界の快挙です。これを皆さんと分かち合いたいと思います。
この本について、未だ読んでいない人のために少しだけ解説します。この本は、私が長年コンサルタントをしてきた経験を元に書いたものです。こう言うと、「何だそんなことか!」と思うかもしれません。しかし、それほど単純な話ではないのです。
その秘密は私のやり方にあります。驚くかもしれませんが、私はコンサルタントとして経営数値の分析を最優先にしません。皆さんはコンサルタントのイメージというと、颯爽としてクールで数値分析に長けていて、データを基に現在の状況を切って捨てる。こんな印象をもっているでしょう。
しかし、私が最優先にするのは人なのです。人と組織なのです。私はコンサルタントとして透析医療機関に入り、経営者と一緒に悩み、スタッフを励まし、時に厳しい言葉を投げかけ、そこで働く医療者と一緒に苦楽を伴にします。そして、一緒になって困難を乗り越えてゆきます。だからこそ、透析医療の現実がよくわかるのです。
この本は物語という形式をとっていますが、透析医療の実態を明らかにしています。医療機関側だけではなく、5年間を費やし患者さんのアンケート、インタビューを集大成しました。「ここから何がわかるのだろうか?」これがあなたの質問だと思います。
実はこれがあなたのマーケティングの基になるのです。多くの透析施設は未だに患者のニーズがわかっていません。二日に一度患者さんと接触するのに、患者さんの思いや気持ちがわかっていません。ですから、これからの透析医療を取り巻く環境の中で、患者さんのニーズに合った経営や業務運営が出来なければ、結局患者さんに捨てられる施設になっていってしまいます。
これからの病院経営でやってはならないことは、
等です。
この本で私が指摘したのは、患者さんのニーズを知り、経営を改善し、医療サービスの質を上げるという誰でも理解している視点です。しかし、それが出来ていない病院が圧倒的に多いのです。自らを省みることにより、具体的に事実を認識しては如何でしょうか?事実を認識するプロセスに部下も参加させるのです。このプロセスと事実の共有が、あなたの部下やスタッフの行動を変えるきっかけになります。この本に書いたように患者さんの思いを理解するのとしないのとでは、経営に大きな差が生まれます。是非、患者さんのニーズや「思い」を理解しようと努力し、経営に反映させていただきたいと思います。