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チーズはどこへ消えた? をご紹介します。

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チーズはどこへ消えた?

■チーズはどこへ消えた?

スペンサー・ジョンソン (著)
門田美鈴 (翻訳)

Amazon.co.jpで購入できます。

心理学者で心臓のペースメーカーの発明にも携わった医学者でもあるスペンサー・ジョンソンが、変化に迷い、訳が分からなくなったとき、どう一歩を踏み出すかを短い物語を通して単純・明快にしてしている。

登場するのは2人と2匹だけ

2000年に大ヒットし、現在までに370万部発売したという超ベストセラー・ビジネス書の「チーズはどこへ消えた?」は、わずか94ページの短編ながら、52ページの「物語」と18ページの「ディスカッション」を通して、私たちが道に迷ったり、訳が分からなくなったりしたとき、どう道を切り開き、一歩を踏み出すかなど、組織活動や人生の処し方について学ぶことが出来るように仕組まれています。
物語は登場者が2人の小人と2匹のネズミだけという、とても単純な構成になっています。しかし、それぞれの性格や行動、思考パターンなど四者四様で、「単純さ」と「複雑さ」が巧みに組み合わされています。
彼らの名前も、小人のヘムは「閉じ込める、取り囲む」、ホーは「口ごもる、笑う」の意味、ネズミのスニッフは「匂いをかぐ、〜をかぎつける」、スカリーは「急いで行く、素早く動く」と、それぞれの性格を象徴的に表しています。

変化を恐れず楽しもう!

その彼らが迷路の中で、好物のチーズを見つけようと試行錯誤を繰り返します。この迷路が会社であり、地域社会、家庭などです。また、チーズは、人生の目標や、ビジネス、経済上の目標、幸せになるための目標というメタファー(比喩)なのです。
2人と2匹は、あるとき待望のチーズを見つけます。そして、そのチーズを堪能し、食べつくしてしまうのです。しかし、問題はここからで、ネズミたちはすぐに新しいチーズを見つけようと迷路の中へ旅立つのですが、頭の良い小人たちは、不安や恐怖で初めの一歩を踏み出すことができないままでいます。その間に、素早く行動したネズミは、失敗を続けながらも新しいチーズの山に到達します。
一方、小人たち2人は、依然としてチーズがなくなったという現実を認めようとしません。さらに危機が深まっても、なお為すすべなく破滅への時を過ごし、餓死というギリギリの事態に直面して、ようやく状況の変化を理解したホーが、不安と恐怖にかられながらも一歩を踏み出すのです。
物語の節目ごとに、そこでの教訓が、ホーによって迷路の壁に書かれた言葉として短くまとめられています。その総まとめが「変化は起きる/変化を予期せよ/変化にすばやく適応せよ/変わろう/変化を楽しもう!/進んですばやく変わり再びそれを楽しもう」です。
「ディスカッション」の場面では、かつての高校のクラスメートたちがクラス会で、この物語をどう読んだか、自分の仕事や生活にそれをどう生かすかを話し合います。そして、「・・・・・・・心の中に新しいチーズのイメージ―新しい仕事がうまくいくという―をもつことでいい気分になり、求職の面接もうまくいった、とも言っていた。いい仕事に就いた人が何人もいるよ」
「・・・・・・・もっともいいのは、組織の全員がこの物語を読むことだ、大企業でも、中小企業でも、家庭でも。みんなが変われば組織自体も変わらざるをえないからね」
「みんな時代に先駆けて変化をかぎとり、行動を起したいと思ったんだ。とじこもっていて取り残されるよりもね。」など、口々にこの物語からの学びを語ります。

「変化が怖い」は、実はチャンス!!

物語の過程には、様々な教訓が散りばめられています。中でも最も私が気に入っている教訓は、「人は自ら考えが変わると、行動が変わる」です。これは逆に言えば、外から強制的に行動を変えても長続きはしないということです。もう一つは、「多くの人は変化を恐れている」という教訓です。
この本を組織学習の教材として活用することを強くお薦めします。以前、私がグループ学習の教材として使用した時、「変化を恐れる人はどのくらいいますか?」と問いかけたところ、何と99%の人が変化を「怖い」と答えました。実は、これがチャンスだったのです。ここから変化を克服するためのディスカッションが始まったことは言うまでもありません。

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